金魚警報
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金魚警報(再)
http://sail-kamihitoe.hatenablog.com/


更新頻度は相変わらずですが、これからはこちらでやっていくのでよろしくお願いします。
エキサイトブログ、fc2と来て、はてなブログかぁ・・・。
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コミックマーケット86行ってきたよ&戦利品感想少々

C86、三日間おつかれさまでした。またひとつ夏が終わる。

・一昨年は三日目のみ、昨年は初日と二日目のみの参戦でしたが、今回は三日間とも参戦することが出来ました。ちなみに冬は未だ参戦叶わず。

・三日間ともわりと風が吹いていて、昨年の灼熱地獄を思えば非常に過ごしやすい環境だった気がします。買い過ぎた水分はうちの冷蔵庫に眠っております。

・入場待機列に並ぶの何気に初めてでした。
何をするでもなくひたすらに待ち、開場の一体感に高まり、入場時の臨戦態勢に切り替えていく空気、嫌いじゃない。

・初日は目当てのサークルが少なく、アニプレブースで物語グッズ確保→軍艦島で依頼された品々のお買い物→最後に東西回って早めに離脱という流れ。あぽかり様の既刊まりか本買えなかったのが心残り。

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思い出したかのように帰り際に撮影した初日唯一の写真

・二日目は昼過ぎからの入場でした。
ハレンチトースト様の河合荘本、0.04様のげんしけん斑目×笹妹本が落ちていて落ち込む。スタジオFOX様の物語既刊まとめ本がとてもありがたかった。機を見てぽにきゃんブースに突撃、河合荘グッズを確保する。初日に購入した花物語Tシャツを見につけつつ宣伝紙袋を持ち歩くという、図らずも体を張った宣伝を試みる結果となりましたが、肝心の放送はリアルタイム視聴叶わずなのでありました。あとで観る。

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コスプレブースの賑わいを西館より眺める。

・三日目も初日とほぼ同じ時間に到着するも、やはり列の長さが段違いでした。
入場後も東の混み具合は凄まじく、己が目標へ向かわんとする人の群れが作り出す無秩序空間はいつ事故が起こってもおかしくない状況でひやひや。視界も悪いので、願わくば島壁サークルはでかでかと配置を書いていただければ、と今年も同じ感想を。初動で完売間際のクール教第三支部様に滑り込んだり、sol-fa-soft様で並んでた人々が自主的に列形成を行う手際の良さに感動したり、わたがし様のごちうさ本をスルーし既刊ニセコイ本のみを注文して驚かれたり、SIX-WHEELER様の恋愛ラボ本が著者の体調不良での未入稿で絶望したり、五月雨斬り様で小森さん本珍しいっすねぇみたいな絡み方したり、スタジオN.BALL様今回は物語次回予告イラスト集無いのかと思いつつみうらママ本に反応せざるを得なかったりで、初日二日目に比べてお目当ての品を無事入手できたように思います。

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毎年撮ってる逆三角形は今年も変わらぬ存在感。



続きまして、同人誌の感想は積極的に書いたほうがいいよ的な風潮(?)なので戦利品雑感を四作品ほど。

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くりっくSHU様「恋愛ラ本」
『恋愛ラボ』のコメディパートは軽妙で大胆なボケと豊富な語彙を伴った突っ込みの応酬で笑いを誘いつつ、同時に連作四コマとして一話全体を通したストーリー進行もきっちり描かれる完成度の高さがあり、ゆえに原作のノリを踏襲した真っ当な二次創作のハードルは中々高いように思われます。それを踏まえた上でこの「恋愛ラ本」、原作のノリを上手く再現していてとても楽しい。マキの恋愛妄想に淡々と突っ込むリコという構図が中心ですが、お礼を言われて赤面するリコとか、こちらのツボを的確に抑えてくるので油断なりません。宮原作品の二次創作本は18禁を除いて全て購入して周るという、煩悩にまみれつつもストイックさを追求する(?)どうしようもない買い方をしていた私ですが、今回は完売や諸事情で頒布が無いなど思うように入手できませんでした。同人界隈では『恋愛ラボ』『河合荘』共に絶滅危惧種状態なので次回参加時には積極的に保護していきたいと思います。


P-DOT様「悲Ø伝」
個人的にすごく嬉しい西尾維新『伝説シリーズ』本です。挿絵が一切なく、登場人物の外見描写もほとんど見られないため、戯言シリーズばりに登場する数多のキャラクターの造型を脳内で創り上げる妄想力が求められます。なもんで妄想イラスト化というだけでも十分そそられる本作。女装した空々君が完全に『クビツリハイスクール』で、やはりいーちゃんに近い外見を想起するのは自分だけではなかった模様。地濃鑿がかわいい。冬コミではアンソロを出されるようで今から期待。絶対平和リーグの面々のイラスト化をぜひ拝みたく。

06様「AOHARU YOUTH」
タイトルSUPERCARか!というのはさておき、『宝石の国』本です。とにかく市川春子先生の絵柄が細部まで再現されていて本当にすごい。キャラの描き分けはある意味原作以上に丁寧になされていて、原作を読むにあたってのキャラクターのイメージを再構築できそうですね。スペースに伺った時描かれた方がおられなかったのが残念でした。基本ジャンル買いな自分ですが、このサークルさんはしばらく追いかけたいと思いました。ちなみに僕の推し宝石はユークレースちゃん!

五月雨斬り様「小森さんと乳性交」
今回唯一の『小森さんは断れない!』本、ありがとうございます・・・!身長同様に中学生離れした大きさのお胸は作中でも度々言及されているため、その一点のみに特化した本作は、好きな作品・キャラのエロは基本的に見たくないマンの自分でもすんなり受け入れることのできる素晴らしい乳性交でした。全て大谷くんの妄想という点も素晴らしい。小森さんと接するときの大谷くんは実際これぐらい悶々としてそうだし、していてほしい。クール先生の絵柄だとあまり意識しないけど、180cmもあるとこれぐらいの凄まじい身長差になるよね・・・という絵面で、凹凸カップルのビジュアル的な魅力も再認識できました。冬コミでも小森さん本を予定しているとのことなので、3巻の発売と合わせて楽しみにしております。

というわけで夏コミ備忘録でした。



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三日間の最大の収穫。

女の子が全力疾走する作品は良いですね:「たまこラブストーリー」雑感

「たまこラブストーリー」観てきました。

以下感想書き殴り。
「たまこまーけっと」においては本筋の片隅でひっそりと描かれていたもち蔵とたまこの発展しそうでしない微妙な幼なじみ関係ですが、本作ではそんな二人の関係が大々的にフィーチャーされた素晴らしい恋愛青春映画でした。「たまこま」に求めていたものを真っ向勝負で観せてくれるのかと期待感は高まるばかりでしたが、そんな期待に120%答えてくれた作品だったと思います。大雑把にわけて前半がもち蔵パート、後半がたまこパートという構成だったのではないでしょうか。家で、商店街で、学校で、いかにも女の子な仕草や振る舞いを見せるたまこは三年生になっても「たまこま」でのそれと変わらぬ北白川たまこさん。かわいい。もち蔵もこういう視点だったのだろう。告白された時の、自分の知らない感情とどう向き合っていいかわからなくなったようなたまこの反応がまた初々しくて。「日常」キャラみたいな表情で形式張った台詞のたまこ。その後のもち蔵にどう接していいか悶々としてる様も併せて、なんかもう観てるこっちが悶々としてしまう、そんな甘々な場面でした。川に落ちかけたたまこをもち蔵が助けたシーンで、もちに見立てた石を川に落としたのがすごくぐっとくる演出でしたね。確か告白の直前だったと思いますが、ここからたまこはもち蔵の気持ちに向き合っていくんだなと印象づけられました。こういう細かい演出が節々で冴え渡っていたのが本当に良かったです。喫茶店でコーヒーに砂糖を入れかけてやめるもち蔵とかね。たまこはぎゅうにゅう~!でしたけど。全体を通して象徴的だったのがバトンのキャッチと全力疾走。一度も成功しなかったバトンキャッチが本番で成功するシーン、特に強調されることなく淡々と描写されていたのが印象的でした。もち蔵の気持ちを受け止める覚悟を決めたたまこの静かな心情が伝わります。糸電話と併せて象徴的なアイテムでした。たまこが全力疾走するシーンは今回の肝と言って良いぐらい気持ちよかったですね。学校のシーンでは女の子走りしてたたまこの全力疾走。もち蔵の気持ちから逃げ出したたまこと、ラストのもち蔵の元へ向かうたまこ。たまこが心情を吐露する場面ってほとんどなかったけど、この疾走する場面やバトンキャッチ、そして糸電話など、たまこの一挙一動が何よりもその心情を雄弁に語っていたように思います。素敵な演出でした。というかたまこ、出町柳から京都駅まで走ったのか、すごいな・・・w 教室のシーンで、たまこが母を失った時にもち蔵に元気付けられたのを回想してハッとする場面がありましたが、たまこがもち蔵への好意を自覚したのがあの瞬間だったのではないかと個人的には思いました。もしくはバトン本番前の掛け声で元気よく「おもち!」と答えてたあの時にはもう既に気持ちは固まっていたのかも。思わせぶりな演出がさりげなく入ってくるので想像の余地ありまくりですね。両親の馴れ初めを知ったり、商店街の人々のそれぞれの人生に思いを馳せたり、進路を語る友達に感心したり、そういった人との関わりの中で得たものが最終的にたまこの背中を押したのだとすれば、やっぱり「たまこま」で描かれたものがしっかり下敷きになってるんだなぁとほっこりします。たまこともち蔵、二人の友達がまた良いキャラしてるんですよね。MVPはやっぱりみどりちゃん。もち蔵とみどりちゃんの関係も結構好きだったりします。みどりちゃんは終始もち蔵が気になっているようなそうでもないような振る舞いでしたが、自己嫌悪しつつも最後にたまこを突き動かすために一芝居打つ彼女は純粋に友達を応援したいという気持ちが強かったんだと重います。バトンキャッチがうまくいかないたまこを見て、しばらく間があった後、練習に付き合うシーンがありましたが、あれもまたみどりちゃん自身がどう在るべきか気持ちを固めた瞬間なんだと感じました。水面下では群像劇ですよね。「たまこま」の時と同じく赤面に対するこだわりを感じました。ラブコメチックなぼわぁ!って感じの赤面は無いんですよね。時々少し赤みがかった斜線が控えめに頬に落ちるだけで。あれがすごく好きです。表情だけではそのキャラの心情が掴みにくいけど、何らかの行動や台詞の端々に示されていたりして。上品な演出です。素敵。EDにもぐっときました。かつて父の歌ったあの歌をたまこが歌い、バックにはもち蔵with映研メンバーが撮ったと思しきストップモーションチックな映像が流れるという。あれがEDだと思っていたらそのまま正規EDに入ったのには驚きましたがw さて雑感ということで特に感想が纏まりませんが、とにかく丁寧な演出の積み重ねの上に成り立つ上質な青春映画でした。進路の話なども出てきましたが、過度に卒業や別れなど区切りを意識させるものではなかったので、ぜひ遠距離恋愛編(?)などを作っていただければと思います。彼ら彼女らのまだまだ続く物語を観て行きたいですね。素敵な作品でした。ありがとうございました。

2013年私的面白かった漫画ベスト5ぐらい

明けましておめでとうございます。

めでたく新年を迎えたわけですが、書きかけの総括記事が年内に完成しなかったので年明けの更新となりました。
2011年面白かった漫画ベスト10
2012年面白かった漫画ベスト10


今年は講読雑誌の回顧+取って付けたようにベスト5という形式で。


・ジャンプ
『暗殺教室』の真正面からの面白さと隙の無さは本当にすごい。ああ面白い漫画読んでるなという実感が常に伴います。長期連載組で一番好きな『BLEACH』は、瞬閧を極めた砕蜂の登場で大いに高まった僕のテンションを超スピードとかそんなチャチなもんじゃねぇ早さで打ち砕いて恐ろしい物の片鱗を味あわせてくれました久保先生には来年も期待しております(何を シュテルンリッターとの戦いでは隊長をサポートする副隊長という図が多く見受けられ、それぞれの信頼関係が何気ないやりとりの中に垣間見えたのが良かったと思います。最近出た表紙絵集めた本欲しいなぁ。『めだかボックス』が終わりました。終盤は外連味溢れる台詞回しを楽しみに読んでいた節があります。エピローグに単行本一巻分を費やしてくれたのは嬉しかった。思い返すと改めて「台詞が強すぎて絵が仕事をさせてもらえなかった作品」という印象です。次回作があるならば餅は餅屋ということで暁月先生にネームと台詞の取捨選択を任せていただけたらなと。打ち切り作品の中では『新米婦警キルコさん』が非常に僕の好きな感じの作品でした。はぁキルコさんかわいい。これはサンデーに欲しかったなぁ。ゲス春も横島のDNAを受け継ぐ主人公(?)として輝けたに違いない。まさかの鳥山先生カムバックな『銀河パトロールジャコ』は熱量凄まじいジャンプにおいてほどよい脱力感を放っており、素晴らしい清涼剤となりました。DBとリンクするラストも含め、ファンサービスに徹した作品で楽しかったです。単行本がさりげなく延期してるっぽいのが少し気になりますが。台原からまさかの大出世を遂げた『磯部磯兵衛』は出落ち感満載な作風でしたが、今のところ安定して面白いです。こんなに共感できてしまう主人公で良いのか・・・(駄目(僕が 『ニセコイ』は久々のるりちゃん回到来で、このエピソードの収録される巻だけでも買わないとなと思いました(7巻で止まってる アニメでは持ち味を損なわない範囲で、やや粗が目立つ筋書きを再構成する方向でお願いしたいです。


・マガジン
やはりなんといっても『聲の形』と赤松&久米田両先生の復帰が嬉しい一年でした。『UQホルダー』はネギまとのリンクもありつつ、お金で買える魔法アプリというシステマチックな設定が赤松先生らしくて良いですね。個人的には九郎丸の女バレ展開を心待ちにしております。あと夏凛先輩が好き。今後どういう方向に向かうのか未だ未知数なところはありますが、らぶひなのラブコメ要素を受け継ぎつつ始まったネギまが次第にバトル化し、今回の『UQ』に繋がっていると思うとある意味納得できる流れと言えるのではないでしょうか。人気の程は分かりませんが、これまでのようなヒット作となれば、ラブコメからバトル漫画にスライドした作家として認知されるのかもしれません。そんな『UQ』を早速ネタにしてしまう『せっかち伯爵と時間どろぼう』は、久米田先生の新境地とも集大成とも言えるファンタジックコメディ。太陽の戦士ポカポカの箸休め回がこんなノリじゃなかったかな。社会風刺やあるあるネタが身を潜めた分、卓や伯爵が繰り出す屁理屈と言葉遊びで展開が二転三転していく様がバカバカしくも楽しいです。時折見せる三白眼とタイムふろしきぱんつがチャーミングな夕仏真心ちゃんは歴代の久米田ヒロインズに引けをとらない世話焼きっぷりを見せており、風格を感じさせます。久米田作品をごった煮した闇鍋のような作品。毎週の楽しみであります。その他『七つの大罪』や『DAYS』など新連載も安定した面白さで。良い雑誌です。

・サンデー
『マギ』『銀の匙』というサンデーの二大看板がアニメ化を経て更にその人気を高めました。しばしば売り上げ関連で話題となるサンデーにおいてはとても明るいニュースだったのではないでしょうか。特に『マギ』はマグノシュタット編の完結からアwリwバwバwな閑話休題エピソードを経て再びバルバットへ・・・という新展開で今年も目が離せません。新連載組では『NOBELU』が存在感を放っていました。「芸は身を助ける」を地で行く演劇バトルはダークな絵柄と相まって鬼気迫るものがあります。トーリまで攻略し仁兵衛ばりのハーレム形成を成しつつあるノベル君には期待せざるを得ない(? 最終章が未だ続く『月光条例』は、おとぎ話のキャラクターたちが強制月打で反撃開始という熱い展開でした。月光のHPが無尽蔵過ぎて最終決戦ながらまだ上手く感情移入できてない自分ですが、なんだかんだで好きな作品です。一年半ぶりに帰ってきました『アナグルモール』はただ事ではない面白さ。千和奪還から脱出までの流れはとてもテンポが良く、読んでいて気持ちが良い。ストーカー氏のエピソードも素敵でした。福地先生は話作りに時間を掛ければ掛けるほど良いものを描きあげる作家だと思います。次回最終回ということで非常に残念ではありますが、再開が決まった段階で予想できたことでもありました。あとはただただ、これまでの作品で見せ付けてくれたような綺麗な最終回を見届けるばかりです。最近は企画物の連載をぶち込むこともなく、新人作家の作品を多く掲載していて非常に好感が持てます。カメラの読み切りとドッキリの読み切り作品面白かったなぁ。表紙のグラビア率も減っており、漫画雑誌としての純粋さが垣間見えた一年でした。この調子で頑張っていただきたく思います。そして何より藤木俊先生の新作をお待ちしております・・・!

・別マガ
『進撃の巨人』がヒットしたり『惡の華』が鮮烈な印象を残したり『終物語』が掲載されたり。今年から講読を再開しました。ちょっと見ない間にダークな作品が増え・・・いや元からそうだったか。やたら魔女が多いなという印象も強いです。個別の作品について語ることは特にないかな・・・『進撃!巨人中学校』がお手本のようなスピンオフで地味に好きです。『ベイビー・ワールドエンド』『じょしらく』おつかれさまでした。

・アフタヌーン
ユイコさんが好きです、でもユイコ姉の方がもっと好きです。高校時代のユイコ姉の良い話(?)がつぼでした。つり目姉妹万歳。茶山さんも好き。ユイコさんとトモヤの付き合うまでのエピソードは今年も拝めず、なぜトモヤはユイコさんに対して敬語なのか疑問は未だ残るそんな『今日のユイコさん』。『げんしけん』はいつサークルがクラッシャーしてもおかしくない人間関係にはらはら・・・いつしか恋愛が中心になりつつもあり。個人的にはすっかり丸くなった荻上さんにもっと動いて欲しいかなーと思ったりもします。『蟲師』特別編ありがとうございます。すっかりご無沙汰だった漆原先生、どうやら結婚&出産という一大事を迎えられていたようで。5年前と変わらぬ静謐な世界観と淡い筆致で描かれるギンコ達が懐かしい。今年は電子版に移行できたらいいなと思います。

・まんがタイムスペシャル
アニメ化で再燃した『恋愛ラボ』熱に釣られ、気がつけば購読するようになっていました。『ゲキカラ文化交流』『趣味じゃない園芸』とか良いですね。無印のまんがタイムも平行して買ったり買わなかったりしてたせいか未だに「あれ、どっちに載ってたっけ?」となる作品も正直あったり・・・。四コマオブザイヤーに参加したりもしましたが、まだまだ未開の地なので、少しづつ開拓していけたらいいなと思います。


とまぁ軽く振り返ってみたところで唐突にベスト5。


5位:
不死身ラヴァーズ(1) (少年マガジンコミックス)不死身ラヴァーズ(1) (少年マガジンコミックス)
(2013/09/09)
高木 ユーナ

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両思いになったら消えてしまう長谷部りの。強制マルチエンディングというすごい設定です。甲野は毎度違う長谷部を好きになり、その度長谷部の新たな一面を見ることになり、また好きになり。消えてしまうことを恐れつつも長谷部に向かって全力疾走する甲野にぐいぐい引っ張られてしまい、気が付くとラストまで読まされているという感じです。そこまで同じ人を好きでいられるのか?年齢も趣味嗜好も何もかもが違う人物を「長谷部だから」という理由だけで思い続けることができるものなのか?という疑問は甲野の一途さ、ひたむきさによる説得力の前には無意味なんですね。ああもうこいつは本当に長谷部が大好きなんだなという説得力。長谷部と仲良くなれて喜ぶ姿も、忘れられて心がぐちゃぐちゃになるまで悲しむ姿も痛いほど伝わってくる。勢いに任せて一気に読むと気持ち良い作品です。明日も好きって伝えるから!

4位:
宝石の国(1) (アフタヌーンKC)宝石の国(1) (アフタヌーンKC)
(2013/07/23)
市川 春子

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市川春子先生の繊細な筆で描かれる、戦う宝石たちの物語。高い硬度を持ちつつもか細い肢体に弱いメンタルの気まぐれ屋フォスフォフィライト。この作品はどこが面白いのと言われたらなかなか答え難いのですけど、硬度3半!とか言ってもぼきぼき体折られてしまう脆さとか、華奢な体に宿る芯の強さというか意志の強さというか、内も外も固くも脆くもあるアンバランスな彼女たちが月人に立ち向かっていく様に惹かれるのです・・・?うん自分でもよくわかってない。博物誌編纂を命じられたりしてああなんかアフタっぽいなとか思ってましたが、やり方が分からず周囲に聞いて回ったり戦闘の方がいいとか言い出したりめんどくせーこんなの意味ねーと投げやりになったりして、ああこれはフォスの就活を描いた作品なのねーとかそんな理解でも良いような気もします。宝石たちの見分けが付かずしばらくは人物紹介を行ったり来たりしながら読んでいましたが、中性的なデザインがこの不思議な世界観の一端を担っているのだとかそんなふうに思えばいいのです?(最後まで疑問形

3位:
聲の形(1) (少年マガジンコミックス)聲の形(1) (少年マガジンコミックス)
(2013/11/15)
大今 良時

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聾唖という重いテーマを少年誌でやってのける大胆さが読み切りで注目された理由だと思いますが、それ以上にいじめで人生のどん底に落とされた主人公が前を向いて生きていくという暗いスタート地点を設定したことが個人的には衝撃でした。さだまさしの「償い」かよ。とはいえ手話を介しての将也と硝子の交流は順調に進んでおり、周辺の人物も少しづつ巻き込みながら距離を近づけていく不器用な彼と彼女の様子にはほっこりします。吹き出しに収まる「台詞」ではなく、手話だったり筆談だったりメールだったりの「文字」で交わされるやり取りは、その一つひとつを強く意識してしまいますね。コミュニケーションの積み重ねと二人の心情を丁寧に描いた作品。

2位:
さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)
(2013/05/10)
穂積

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もうこれ一位で良いんですけど本家で一位とっちゃったから・・・(ひねくれ/おめでとうございます
ゴッホの生涯ってほとんど記録がなくて、手がかりが弟の残した手記ぐらいしかないんですよね(ですよね? それを逆手に取ったのがこの作品、と簡単に言ってしまっていいのかどうか分かりませんが、ほんともうやられましたの一言です。アカデミーの連中に銃口を向けられた中での兄弟のやり取りに二人の互いに対する愛憎が窺え、この一連のシーンがこの作品の全てと言えるかもしれません。穂積先生には今後も短篇の名手として活躍していただきたく思います。

一位:
こたつやみかん(1) (アフタヌーンKC)こたつやみかん(1) (アフタヌーンKC)
(2013/03/22)
秋山 はる

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まぁなんというかこの手のランキングに挙げられるタイプの作品ではないのですけど、純粋にこの一年に出会った中で一番好きな作品、というとこれなんですよね多分。落語を題材とした文化部漫画。日菜子も真帆も梶浦もガチガチの落語好きで、落語とはなんぞやというスタート地点から辿っていくタイプの作品ではないんですよね。なもんで会話の中で唐突に演目や落語家の名前がほいほい出てくる。もちろん知るべくもないのですが、台詞の中できちんと説明が不自然でない形で(ここ重要)挿入され、また物語の中心となる演目は作中で分かりやすく(ここ重要)紹介されるので問題なく読み進めて行けます。面白いのは同じ演目に対しても三人のアプローチの違いが見られ、例えば自分の目標とする師匠の型を真似ようとする梶浦と、人を喜ばせてなんぼであると主張しエンタメ性の重要性を説く真帆は分かりやすく対照的なんですよね。それぞれの美学に基づいた落語を実践せんとする彼女らは時に衝突もしますし、先月号のエアーホッケー問答の回なんかはその極みと言えますが、互いが互いの考え方に触れてより良い落語へと高めていく様は見ていてとても熱いです。まぁ団体戦でもないので折り合いを付ける必要はないんですけど、互いの主張を正面からぶつけ合う姿は実に青春。そしてそんなやり取りの中で浮かび上がる落語の魅力に気付けたりもして、読んでいて本当に楽しいんですよね。落語家による演じ方の違いなんて興味のない側からすればまず意識しませんし。落語への興味の向けさせ方が上手い点は本作の大きな魅力だと思います。「金明竹」とか文字で読んでるだけでも面白いのですけど、実際聴いてみると本当に立て板に水という具合で気持ち良いです(YouTubeで聴いた それに加えて話のテンポの良さもあり、硬軟織り交ぜた台詞回しで激しい応酬を見せる場面なんかはとてもスピード感があります。その中ではっとするような台詞も飛び出したりするので油断なりません。秋山はる先生のまったりした絵柄とメリハリの効いた会話、読みやすい作風がすごく口に合うんですよね。いやぁ素晴らしい。2巻では読者目線の新入部員・梢も登場し、ますます面白くなる落研漫画。高校生×落語=120%の煽りに偽りなし!


というわけで昨年1巻が発売された作品に限りましたが、なんか圧倒的講談社率。
今年も胸を張って好きといえる作品に出会えたら、それはとってもうれしいなって。

55周年コラボは望むべくもなさそうです?:サンマガ1号感想

55周年を盛大に祝うマガジンと、対照的に言及は無しな感じのサンデー。50周年時のようなコラボは望めそうもないですが、両誌を愛読している身として、感想記事を一つに統合することでささやかなお祝いとさせていただきたく思います(という建前


サンデー。背表紙のロゴの色はやっぱりピンクが一番サンデーらしい気がします。

・クロノ・モノクローム
新連載。チェス依存症気味な主人公がやめられないとまらないで堕ちて行くのかそうでもないのかみたいな真っ当な盤上格闘技漫画になるかと思えば・・・。アンケートでも触れられていましたが、僕としては将棋の方が取っ付き易くて良かったです。365歩のユウキ?うっ頭が

・神のみ
歩美と栞・月夜の絡みが新鮮でとても良いです、ありがとうございます(毎週言ってる
改めて見ると栞と歩美って本当に対照的な属性なんですよね。桂馬に対する態度にもわかりやすく違いが現れていて意外といいコンビになれるかもしれません。栞・月夜はスタンスが近いゆえにささやかな食い違いで亀裂が走りそうな危うさがあるかも。しかし栞、「殴られたら私きっと死ぬ」なんて言いつつ初対面の歩美と問題なくコミュニケーションとれてるあたりに成長が見られます。ええ子や・・・

・ハヤテ
ナギのお面、かつてハヤテを借金取りから颯爽と救ってみせたあのパピヨンマスクの方が場面的にも良かったのではとか思わなくもないですはい。

・氷球姫
12分頃とか言って予言しちゃったよ、大丈夫なんでしょうか。というわけで主人公の才能の在り方について疑問を持つ展開が来ないことを祈りつつも期待してます。

・アナグルモール
ストーカー△!素直に感動したのは京介の過去話でいじめっこ撃退したエピソード以来です。ここ最近は能力バトルシーン以外でも本当に楽しませてくれますね。ここは俺に任せて先に行け展開とはいえ「ここからがストーカーの真髄」とか言ってるので普通に一行のあとを追っていくのでしょうか?w

・月光
イデヤ、月光に対する非礼を悔いるの巻。ずっと嫌なやつでしかなかったのでようやくか、という感じです。月光の相棒ポジションに収まるのを期待していたのはいつ頃だったか・・・。


マガジン。55周年記念の大集合表紙。一歩と金田一、もう十五年ぐらいマガジンの屋台骨を支えてるのでは。


・聲の形
佐原さんが硝子の良き理解者になりそうで良かったです。過去にとらわれる人を叱咤して前に進もうとする人を応援するような作品だと改めて感じました。

・UQ
容赦の無い夏凛先輩が素敵です。お金があれば誰でも使えるようになるシステマチックな魔法世界観が赤松先生らしい。刀太の裸を見てあわあわしてた九郎丸が動じることなく裸の夏凛先輩に上着着せてるのを見るにやはりこやつ女の子ですぜ。

・せっかち伯爵
純度査定とか将軍様とか尻オチとか今週も濃すぎます。レアアヌスわろた。夕仏真心ちゃんは時々木津千里がしてたようなつり目三白眼な表情が多くとてもよろしいと思います。

・アゲイン
アベタマが好きです(唐突
宇佐美団長の中で好意と感謝がごっちゃになってる感じは加保国の団長と今村とサマ彦それぞれに対する行動の違いに現れてる気がしますねぇ。

・寸劇の巨人
ジャンさん何やってんすか。「進撃!巨人中学校」でもそうですが、スピンオフだと一層クリスタレンズちゃんの天使っぷりが際立ちますね。マンガボックスはしばらく購読してみようと思いました。スマホで漫画を読むのは少し前から始めてるのですが、意外と問題なく読めてます。

・アホガール
先生ちょろイン過ぎる。よしこに反論できず「うるせぇよ!!」と返すあっくんさんの姿は何気に貴重かもしれません。「マンアシ」に続き本作もアニメ化にこぎつければ良いですが、まずはクリアファイル応募者100人を達成していただきたく思います。まぁあれは告知がわかりにくいせいだと思うんだ・・・w

・CHARON
九十八が欲してしまった神の力を自らの力で消し去るラストを想像しました。

・A-BOUT
担当T屋ェ・・・

・りぶねす
ショートカット&幼馴染属性が心にぶっ刺さる僕としてはとりあえずアスカが幸せな結末を迎えることができて良かったです。良い妹離れ漫画でした。