金魚警報 - 福地翼先生
All Entries |  Monthly Archives |  Tag Cloud |  New entry |  Up load | 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

間人と人間のボーイミーツガール「アナグルモール」1巻感想

「うえきの法則」「タッコク!!!」の福地翼先生の新作「アナグルモール」1巻が発売されましたよー。
単行本で一気に読むとまた違った面白さが見えてきます。

アナグルモール 1 (少年サンデーコミックス)アナグルモール 1 (少年サンデーコミックス)
(2012/03/16)
福地 翼

商品詳細を見る


地下世界アナグランドから地上に放たれた“間人”ルチル。
ホームステイとして草薙家に拠点を構えたルチルの家族との交流、そして勘違いの日々が描かれてます。

 全体的にコメディな雰囲気が支配しつつもハートフルな出来事があったり能力バトルの趣もあって、なるほどいつもの福地先生の漫画だ!意図的なものか偶然か、キャラの等身が低かったり全体的に丸っこい絵柄になっていて、作風にぴったりハマってる気がします。

 スラップスティック勘違いコメディの面白さ。地上世界を征服するという壮大な目的を持つ間人。でもルチルは末端のスパイ。人間の弱点を見つけるという大義名分のもと行動しつつも、右も左もわからないルチルの一挙手一投足は馬鹿馬鹿しくも愛らしく、でもやっぱり馬鹿馬鹿しいです。風呂に潜入するとかラブコメかよ!

 アクの強いキャラ。千羽さん可愛い。2巻ではぜひ表紙に!女性キャラは少ないのですが、たった数コマの登場ながら強烈な印象を残したのり子さんとか伸びしろありまくりで今後の活躍が期待されます。福地先生の描く女の子って魅力的ですよね。男衆はギャグ要員(?)が輝いてます。じいちゃんとかストーカーとか。

 地下世界アナグランドの描写が面白い。「第七女子会彷徨」みたいな世界観です。鏡に手を入れてなんかゲル状の水みたいなのをみにょーんって取ったり、車もなんかゲル状だし。洞穴そのままの居住空間なのに小物が妙に近未来的で、どう見ても地上より文明が発展してますね。人類と戦争したらどういう結果を招くかは火を見るより明らか。そんな世界に住む間人が人間を恐れているという設定が滑稽で面白いんです。

 いつぞやも書いたけどルチルの勘違いが解けてからがこの作品の本番だと思ってます。また間人の存在も「のちに全人類が知ることとなる」とあるので、人間側と間人側の双方が向き合った時物語が大きく動くんじゃないかなぁと。地上の「人間」と地下の「間人」、その対称性はネーミングにも表れていて、関係はより際立ってる気がします。

 今本誌では非常に熱い展開をやってますけど、ルチルを支える行動原理の根幹を築いたのがこの1巻で描かれた草薙家との交流なのだと思うと、単なるコメディパートだと侮れません。唐突な展開に見えて実はちゃんとつながってるんですよね。と、そんなことを改めて思いました。

 現れた帽子の男は誰なのか、そしてアナグルモールとはなんなのか、待て次巻・・・!
続きが気になる人はそのままサンデー読者になってしまえばいいと思いますよ?
わざわざ未読の方に向けて感想書いてるのもそういう意図があったりなかったりですが、
「アナグルモール」大好きな作品です。
おすすめ。
スポンサーサイト

「アナグルモール」第二間感想:草薙家の一族

な、なんか今週も書く感じです・・・はい。

福地翼先生新連載「アナグルモール」新連載って何話目まで名乗れるものなんでしょう

・第二間「ランキング」
というわけで2話目でございますよー。
この作品の話数表記は「第○間」で統一のようです。「人間」「間人」などこの作品を印象づける一文字なのでぴったりなのですが一発変換できないあたりがなかなか手ごわい(?)。“けん”で変換すればいいのか。

一話では草薙千羽さんと弟京介が登場し姉弟萌えな雰囲気が素晴らしかったのですが(間違った感想)、
今回は家族勢ぞろいのキャラ紹介回です。一話丸々使ってコメディにしてしまうあたりが福地先生の力技。
家族内の力関係を把握し序列化するという、やってることが飼い犬と一緒だぜ主人公・・・。

家族登場。
元気盛りな三男・草薙誠。扉絵では判然としませんでしたが男の子でした。
母・草薙十羽子。The お母さんイメージそのままなビジュアルです。
反抗期盛りの次男・京介。どうもお姉ちゃんには頭があがらないようで今週も殴られてます。
孫二人を躊躇なく殴る祖父・草薙誠十郎。腕っ節の強い爺さん、いいキャラしてます。見開きまで使っちゃってまぁ。

+長女草薙千羽さん。爺ちゃんに殴られてる時のゆるい表情は何なんだ!



ってな感じで一気に登場した草薙家の面々。姉に殴られ祖父にも殴られ京介がなかなかに哀れです。グレるのも仕方ない気がしないでもないですが、福地先生の作品においては一見不良っぽいやつは大体いいやつなので心配要りませんね!父と長男がいませんが後々出てくることでしょう。

そういえばルチルの能力名がさりげなく明かされました。「マジナグラム」・・・まじ殴らむ・・・やべぇこの漫画殴ってばかりだぜ。

ルチルの台詞では「マジン」ナレーションでは「間人」と表記を使い分けてるようですが意味が無いようであるようでやっぱりないような気がします。ルチルはキャラは濃いのにあまり目立ってない感じが主人公としてなんとも不遇ですが、この個性的かつ普遍的な草薙家でどう立ち振る舞っていくのか、勘違い系主人公ルチル君の活躍にご期待くださいといった感じの二話目でした。
というかこの勘違いがいつまで引っ張られるのかも気になるところです。

バトル化を熱望(心配?)する声が多い気がしますが当分はこういうホームコメディな感じで続いていくのかなと思います。
楽しげで賑やかでばかばかしい作品になるがいい!



◆サンデー他作品感想
・「神のみぞ知るセカイ」
微妙な表情の変化から伺えるあゆみんの心境を想像するに中々切ないです。

・「ムシブギョー」
直情径行の仁兵衛ですがああいう漫符の付いた絶妙な怒りの表情は珍しいと思いました。
「あ!?」って仁兵衛はそんなこと言わない><

・「月光条例」
藤木さんの妄想に一話使うなんて!

・「はじめてのあく」
オトコを見せたよ緑谷君!ユキ解け水流るるグリーンバレーに春は遠からじ。

ホームステイで異文化コミュニケーション!福地翼先生新連載「アナグルモール」感想

当ブログは少年サンデー感想ブログになります(挨拶(嘘

「タッコク!!!」連載終了から約半年ですね。
ツイッターでのつぶやきから新作製作中な雰囲気はバリバリありましたけど、こんなに早く帰ってきてくれるとは。
しかも四年ぶりの本誌!

ana.png
おかえりなさい福地翼先生!


タイトル「アナグルモール」
えーともうこれは各所であなる呼ばわりされる未来しか見えません。
並び替えると「あなる潜ーる」になったりともう色々最低ですね(私の頭が

表紙&巻頭カラー5ページで気合入ってますねーというかアナログ塗りじゃないですか!タッコク後期からデジタル塗りになってしまってちょっと寂しかったので嬉しいです。絵柄はうえき+あたりから随分丸みを帯びてきましたねぇ。


本編。
“マジン”ルチルはじめての人間界の巻。第一話は地上に出てきたルチルと人間草薙千羽さんのボーイミーツガールといったところです。千羽さん可愛い。どこか世間知らずで勘違いしやすい性格の主人公というのはうえきやタッコクでもそうでしたけど福地先生のお気に入りなんでしょうか。そして例に漏れず異世界人主人公ですが最初からその設定が明かされてる点が植木やカコちゃんとの違いですね。魔人ではなく地底と地上の間に住む存在「間人」というのが面白いネーミングです。相棒のバハムートは今のところマスコット以上の意味はありませんけどまぁあんまり可愛く無いですねw

ルチルが不良を倒すシーンはまんまタッコクのノリで何故か安心しました。
ああまたこの人の漫画が読めるんだなぁと思うと凄く嬉しく思った瞬間です。
人間=化物という認識を持っているルチルと、ルチルがマジンだと知らない千羽さん。多分様々なズレを生じさせながらもコメディを交えつつ上手く「地球の命運を掛けた共同生活」をやってくれると思います。今後はホームステイを経て家族の大切さを学び人間を守るために戦うといった展開になるような気がしました。何と戦うのかは知らん。
扉絵に未登場の両親と弟(妹?)も載ってたりとどうも「家族」がテーマになってる感じですね。

展開の意外性は一話の時点ではそれほどありません。舞台設定が明らかになり次回以降どういう方向性を打ち出していくのか楽しみです。タイトルも含め随所に織り込まれてる謎っぽい要素もこれから少しづつ明らかになっていくと思います。
「ホームステイ・アクション」と銘打っているのでバトル物だと思ってたのですが、Webサンデーのページでは「ホームステイ・アクションコメディー!!」と書かれているのでギャグパート多めの初期のタッコクのような雰囲気を帯びた作品になる可能性も。
といってもまぁそこは福地作品、パズル的な要素のトンデモ能力バトル展開に持っていくと信じております。

頭脳を駆使した戦略的なバトルとアホっぽさ全開の勘違いコメディの両側面を併せ持った素敵な漫画になってほしいと思いました。
期待してます!

◆サンデー他作品感想

・GAN☆KON
新太とイサナの武器が互いを結ぶ赤い糸で、思いの大きさで太さが変わるとか、挙句技名が「絆落とし」とかセンス溢れる設定が好きです。絆って字に糸偏入ってるのがポイントですな。

・はじめてのあく
連載開始以来ひたすらお色気要員入りを回避してきたユキさんついに堕つ!あの涙は演技に違いない、というかそうであって欲しいです。そういう強かさが彼女の持ち味。


最後に愛は勝つ―福地翼「タッコク!!!」6巻 祝完結

この作品の魅力はカコちゃんのビッグバンクラッシャーの描写に集約されているような気がします。

タッコク!!! 1 (少年サンデーコミックス)タッコク!!! 1 (少年サンデーコミックス)
(2009/09/17)
福地 翼

商品詳細を見る


好きな相手と付き合うためには卓球勝負で勝たなければならないという卓球告白法が制定。
悪法に翻弄される少年少女の運命は・・・みたいな、ともすれば出オチになりかねない斬新な設定を引っさげて始まった福地翼先生の最新作「タッコク!!!」でしたが、蓋を開けてみればなんと良質のラブ&コメディwithバトルであったことか。祝完結!

好きだの嫌いだのでうにうにしながらにやにや赤面状態の付かず離れず恋愛関係一歩手前な少年少女の恋模様を描くのが直球のラブコメだと考えると、主人公とヒロインが最初から好きあっちゃってるタッコクはちょっと風変わりなラブコメでした。どこか間の抜けたガクとカコの天然バカップルっぷりが楽しい。この二人に惚れた人物がタッコクを申し込んで卓球勝負と言う名のインチキ騙し合い何でもありのバトルを繰り広げ最後は愛の力でフィニッシュという様式美(?)がはちゃめちゃで好きでした。思えば序盤はコメディの趣が強かったですね。福地先生が意識的にラブコメやるとこうなるんだなぁと。んで、様々な謎を謎のままにして突入したAAA編は熱かった。「うえきの法則」のドグラマンション編を彷彿とさせます。このままコメディ風味の卓球バトル漫画路線で行くのかと思いきや―――

迎えた最終第6巻の怒涛の盛り上がりは本当に素晴らしかった。


タッコク!!! 6 (少年サンデーコミックス)タッコク!!! 6 (少年サンデーコミックス)
(2011/04/18)
福地 翼

商品詳細を見る


そんなわけで6巻感想です。カコちゃんお姫様抱っこな最終巻らしい表紙が素敵。
帯には荒川弘愛読を告白!!!の文字が。でもコメントとか一切ないのでもうどっちがどっちの宣伝なのかっていうね!


卓球告白法の真意やら宇宙人やらカコちゃんの正体やらが一気に明らかになり冒頭からな、なんだってー!な展開の連続、
そしてその流れからの「もしもこの戦いに勝ったら……ぼくと付き合ってください」
いやぁ熱いね!真っ直ぐ向き合うガクとカコの見開きがいいね!
思えば第一話でも同じシーンがありました。“愛の力”で幾多の危機を乗り越えた末放たれる「好き」は、十年分の思いを乗せたあの時の告白とはまた違った重みが感じられます。告白を受けたカコちゃんの呆れを交えつつもうれしさを隠しきれてない表情が凄く可愛い。ここからラストバトル~完結までの流れはクライマックスに相応しい怒涛の盛り上がりっぷりでしたねぇ。本当にきれいな終わり方をしてくれました。

分かりやすく目を引く設定と登場人物のアホっぽさでコメディに終始するとばかり思っていたのに、完結してみれば何やらジャンル分けの難しい漫画に。宇宙人設定が明かされたことでそれまでギャグで片付いていたカコちゃんの異常な強さに理由が付いてしまったんですね。広げた風呂敷を綺麗に畳んだというよりは畳みにかかった時にはじめてそれが風呂敷だったと気づく、といった感じです。作中で言及された部分もありましたが、本当に序盤から伏線が随所に張り巡らされてました。学校でのタッコクから修行編、AAA編、そして最後の戦いまでの流れが綺麗にギャグ→シリアスの段階を踏んでいるため、今巻での数々の種明かしに驚きこそしたものの展開の唐突さは感じませんでした。違和感なく受け入れられたのは構成の巧みさゆえでしょうか。最高潮のテンションそのままで最後まで突き進んでくれました。本当にうまく着地を決めてくれた漫画だと思います。

どんな状況に陥っても、ガクのカコに対する想いもカコのガクに対する想いも最後までぶれませんでした。
「変わらないでいること」を貫き通した二人に幸あれ。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。