金魚警報 - 2014年05月08日
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女の子が全力疾走する作品は良いですね:「たまこラブストーリー」雑感

「たまこラブストーリー」観てきました。

以下感想書き殴り。
「たまこまーけっと」においては本筋の片隅でひっそりと描かれていたもち蔵とたまこの発展しそうでしない微妙な幼なじみ関係ですが、本作ではそんな二人の関係が大々的にフィーチャーされた素晴らしい恋愛青春映画でした。「たまこま」に求めていたものを真っ向勝負で観せてくれるのかと期待感は高まるばかりでしたが、そんな期待に120%答えてくれた作品だったと思います。大雑把にわけて前半がもち蔵パート、後半がたまこパートという構成だったのではないでしょうか。家で、商店街で、学校で、いかにも女の子な仕草や振る舞いを見せるたまこは三年生になっても「たまこま」でのそれと変わらぬ北白川たまこさん。かわいい。もち蔵もこういう視点だったのだろう。告白された時の、自分の知らない感情とどう向き合っていいかわからなくなったようなたまこの反応がまた初々しくて。「日常」キャラみたいな表情で形式張った台詞のたまこ。その後のもち蔵にどう接していいか悶々としてる様も併せて、なんかもう観てるこっちが悶々としてしまう、そんな甘々な場面でした。川に落ちかけたたまこをもち蔵が助けたシーンで、もちに見立てた石を川に落としたのがすごくぐっとくる演出でしたね。確か告白の直前だったと思いますが、ここからたまこはもち蔵の気持ちに向き合っていくんだなと印象づけられました。こういう細かい演出が節々で冴え渡っていたのが本当に良かったです。喫茶店でコーヒーに砂糖を入れかけてやめるもち蔵とかね。たまこはぎゅうにゅう~!でしたけど。全体を通して象徴的だったのがバトンのキャッチと全力疾走。一度も成功しなかったバトンキャッチが本番で成功するシーン、特に強調されることなく淡々と描写されていたのが印象的でした。もち蔵の気持ちを受け止める覚悟を決めたたまこの静かな心情が伝わります。糸電話と併せて象徴的なアイテムでした。たまこが全力疾走するシーンは今回の肝と言って良いぐらい気持ちよかったですね。学校のシーンでは女の子走りしてたたまこの全力疾走。もち蔵の気持ちから逃げ出したたまこと、ラストのもち蔵の元へ向かうたまこ。たまこが心情を吐露する場面ってほとんどなかったけど、この疾走する場面やバトンキャッチ、そして糸電話など、たまこの一挙一動が何よりもその心情を雄弁に語っていたように思います。素敵な演出でした。というかたまこ、出町柳から京都駅まで走ったのか、すごいな・・・w 教室のシーンで、たまこが母を失った時にもち蔵に元気付けられたのを回想してハッとする場面がありましたが、たまこがもち蔵への好意を自覚したのがあの瞬間だったのではないかと個人的には思いました。もしくはバトン本番前の掛け声で元気よく「おもち!」と答えてたあの時にはもう既に気持ちは固まっていたのかも。思わせぶりな演出がさりげなく入ってくるので想像の余地ありまくりですね。両親の馴れ初めを知ったり、商店街の人々のそれぞれの人生に思いを馳せたり、進路を語る友達に感心したり、そういった人との関わりの中で得たものが最終的にたまこの背中を押したのだとすれば、やっぱり「たまこま」で描かれたものがしっかり下敷きになってるんだなぁとほっこりします。たまこともち蔵、二人の友達がまた良いキャラしてるんですよね。MVPはやっぱりみどりちゃん。もち蔵とみどりちゃんの関係も結構好きだったりします。みどりちゃんは終始もち蔵が気になっているようなそうでもないような振る舞いでしたが、自己嫌悪しつつも最後にたまこを突き動かすために一芝居打つ彼女は純粋に友達を応援したいという気持ちが強かったんだと重います。バトンキャッチがうまくいかないたまこを見て、しばらく間があった後、練習に付き合うシーンがありましたが、あれもまたみどりちゃん自身がどう在るべきか気持ちを固めた瞬間なんだと感じました。水面下では群像劇ですよね。「たまこま」の時と同じく赤面に対するこだわりを感じました。ラブコメチックなぼわぁ!って感じの赤面は無いんですよね。時々少し赤みがかった斜線が控えめに頬に落ちるだけで。あれがすごく好きです。表情だけではそのキャラの心情が掴みにくいけど、何らかの行動や台詞の端々に示されていたりして。上品な演出です。素敵。EDにもぐっときました。かつて父の歌ったあの歌をたまこが歌い、バックにはもち蔵with映研メンバーが撮ったと思しきストップモーションチックな映像が流れるという。あれがEDだと思っていたらそのまま正規EDに入ったのには驚きましたがw さて雑感ということで特に感想が纏まりませんが、とにかく丁寧な演出の積み重ねの上に成り立つ上質な青春映画でした。進路の話なども出てきましたが、過度に卒業や別れなど区切りを意識させるものではなかったので、ぜひ遠距離恋愛編(?)などを作っていただければと思います。彼ら彼女らのまだまだ続く物語を観て行きたいですね。素敵な作品でした。ありがとうございました。
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