金魚警報 - 最後に愛は勝つ―福地翼「タッコク!!!」6巻 祝完結
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最後に愛は勝つ―福地翼「タッコク!!!」6巻 祝完結

この作品の魅力はカコちゃんのビッグバンクラッシャーの描写に集約されているような気がします。

タッコク!!! 1 (少年サンデーコミックス)タッコク!!! 1 (少年サンデーコミックス)
(2009/09/17)
福地 翼

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好きな相手と付き合うためには卓球勝負で勝たなければならないという卓球告白法が制定。
悪法に翻弄される少年少女の運命は・・・みたいな、ともすれば出オチになりかねない斬新な設定を引っさげて始まった福地翼先生の最新作「タッコク!!!」でしたが、蓋を開けてみればなんと良質のラブ&コメディwithバトルであったことか。祝完結!

好きだの嫌いだのでうにうにしながらにやにや赤面状態の付かず離れず恋愛関係一歩手前な少年少女の恋模様を描くのが直球のラブコメだと考えると、主人公とヒロインが最初から好きあっちゃってるタッコクはちょっと風変わりなラブコメでした。どこか間の抜けたガクとカコの天然バカップルっぷりが楽しい。この二人に惚れた人物がタッコクを申し込んで卓球勝負と言う名のインチキ騙し合い何でもありのバトルを繰り広げ最後は愛の力でフィニッシュという様式美(?)がはちゃめちゃで好きでした。思えば序盤はコメディの趣が強かったですね。福地先生が意識的にラブコメやるとこうなるんだなぁと。んで、様々な謎を謎のままにして突入したAAA編は熱かった。「うえきの法則」のドグラマンション編を彷彿とさせます。このままコメディ風味の卓球バトル漫画路線で行くのかと思いきや―――

迎えた最終第6巻の怒涛の盛り上がりは本当に素晴らしかった。


タッコク!!! 6 (少年サンデーコミックス)タッコク!!! 6 (少年サンデーコミックス)
(2011/04/18)
福地 翼

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そんなわけで6巻感想です。カコちゃんお姫様抱っこな最終巻らしい表紙が素敵。
帯には荒川弘愛読を告白!!!の文字が。でもコメントとか一切ないのでもうどっちがどっちの宣伝なのかっていうね!


卓球告白法の真意やら宇宙人やらカコちゃんの正体やらが一気に明らかになり冒頭からな、なんだってー!な展開の連続、
そしてその流れからの「もしもこの戦いに勝ったら……ぼくと付き合ってください」
いやぁ熱いね!真っ直ぐ向き合うガクとカコの見開きがいいね!
思えば第一話でも同じシーンがありました。“愛の力”で幾多の危機を乗り越えた末放たれる「好き」は、十年分の思いを乗せたあの時の告白とはまた違った重みが感じられます。告白を受けたカコちゃんの呆れを交えつつもうれしさを隠しきれてない表情が凄く可愛い。ここからラストバトル~完結までの流れはクライマックスに相応しい怒涛の盛り上がりっぷりでしたねぇ。本当にきれいな終わり方をしてくれました。

分かりやすく目を引く設定と登場人物のアホっぽさでコメディに終始するとばかり思っていたのに、完結してみれば何やらジャンル分けの難しい漫画に。宇宙人設定が明かされたことでそれまでギャグで片付いていたカコちゃんの異常な強さに理由が付いてしまったんですね。広げた風呂敷を綺麗に畳んだというよりは畳みにかかった時にはじめてそれが風呂敷だったと気づく、といった感じです。作中で言及された部分もありましたが、本当に序盤から伏線が随所に張り巡らされてました。学校でのタッコクから修行編、AAA編、そして最後の戦いまでの流れが綺麗にギャグ→シリアスの段階を踏んでいるため、今巻での数々の種明かしに驚きこそしたものの展開の唐突さは感じませんでした。違和感なく受け入れられたのは構成の巧みさゆえでしょうか。最高潮のテンションそのままで最後まで突き進んでくれました。本当にうまく着地を決めてくれた漫画だと思います。

どんな状況に陥っても、ガクのカコに対する想いもカコのガクに対する想いも最後までぶれませんでした。
「変わらないでいること」を貫き通した二人に幸あれ。

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